脂肪注入はしこりになるのか?メリットは何か?
クマ取り治療の定番「脂肪注入」について詳しく調べました。
脂肪注入とは?
脂肪注入は、目の下の凹みを改善するために行われる施術です。一般的に、目の下の膨らみの下は凹んでいるため、経結膜脱脂と組み合わせて行われることが多くなっています。
ヒアルロン酸注入やレーザーと比べると持続期間が長く、1回の治療で10年ほど持続すると言われています。
脂肪注入のメリット
脂肪を注入する位置や量に制限がなく、目の下の凹みやゴルゴラインなど、必要な部分に必要な量の脂肪を注入できることが、最大のメリットです。脂肪の注入量や注入箇所に制限がないため、自由度が高く、表情の動きに馴染む自然な仕上が期待できます。
頬の下垂にも脂肪を入れることで、若々しく健康的な目元が期待でき、デザイン性が高いクマ取り治療といわれています。
脂肪注入のデメリット
注入する脂肪を採取するため、大腿部や腹部から脂肪を採取する必要があります。脂肪を採取した部位は、術後3日間程は違和感や痛みが生じます。クリニックによっては、長期間持続する麻酔が用意されているので、カウンセリングの時に麻酔についても質問しておきましょう。
脂肪注入は必要?
脂肪注入は、目の下の窪みとなっている部位に脂肪注入をすることで、健康的な目元を作り出し、疲れた印象を改善することが期待できます。また、クマの窪みに加え、頬にも脂肪を注入することで、頬の位置が上がり、ふっくらとした若々しい印象になります。ある程度の年齢の方は、頬の脂肪も下垂しているため、脱脂のみでは治療後に凹むリスクがあるので注意が必要です。
比較的年齢が若く頬のたるみがない場合は、脱脂のみの治療でクマの改善が期待できます。
脱脂のみでは治療後に凹む?
脱脂のみの治療では、治療後に目の下が凹んでしまうリスクがあります。脂肪の突出が原因のクマの場合、頬の脂肪も下垂している方が多く、目の下の脂肪を取り除いただけでは、クマが改善されません。頬の下垂がある場合には、脂肪注入で足りない脂肪を補うことが必要になります。
年齢とともに眼窩脂肪が突出してくるように、頬の脂肪も下がるのが一般的です。若い頃は頬の脂肪の位置は頬骨の高い位置にありますが、年齢とともに頬の脂肪の位置が下がり、頬がたるむことで、目の下のたるみを作り出す原因になっています。この頬の下垂が、脱脂後に凹む原因の1つとなっています。
脂肪注入でしこりになる原因
注入した脂肪がしこりになる原因は、脂肪の入れすぎと定着率の低さが主な原因となっています。注入する脂肪の量が多過ぎると、脂肪組織に栄養が行き渡らないため、定着率が下がり壊死を起こすことで、しこりとなります。
注入する脂肪にはサイズがあり、皮膚の浅い層に大きなサイズの脂肪を入れるとボコついたり、しこりの様に見える場合があります。
注入する脂肪には種類がある
コンデンスリッチやピュアグラフト、ナノリッチ、リポキューブなど、聞いたことがある方もいると思います。
コンデンスリッチやピュアグラフトは、脂肪から不純物を除去することで定着率を高めることができます。
ナノリッチ・リポキューブは、ピュアグラフトで処理した脂肪を更に細かくナノ化することで、なめらかなラインを作り出します。
遠心分離機で生成する方法もありますが、脂肪が弱ってしまうため、定着率はピュアグラフト比べ低い傾向にあります。
脂肪の定着率を上げる方法
不純物を減らし、脂肪に栄養が行き渡らせることが重要です。大きなサイズの脂肪で、ある程度のボリュームを出し、ナノ化した脂肪で滑らかなラインを作り出すのが理想的です。
脂肪を層に分けて注入することで、脂肪組織に酸素や栄養を供給しやすくなり、結果的に定着率を高めることができます。また喫煙なども血管の新生の妨げになるので、治療後は避けた方が良いでしょう。
脂肪注入以外の治療はないの?
脂肪注入は主に、脱脂術と組み合わせて行われる治療です。脱脂+脂肪注入以外では、「裏ハムラ+ミッドチークリフト」がおすすめです。裏ハムラで突出した眼窩脂肪を凹み部分に移動し、頬の下垂はミッドチークリフトで引き上げます。
金額は、脱脂+脂肪注入より高くなりますが、凹みと膨らみを改善できるため若々しい印象になることが期待できます。
編集部より
脱脂+脂肪注入は20年以上の歴史があり、リスクやデメリットへの対処法が確立されています。しこりになる原因もわかっているので、脂肪注入の実績の多い上手な先生を選べば、満足のいく仕上がりが期待できるでしょう。